まつげの寿命がきて抜け落ちる際、目に入ることがあります。そんなに珍しいことではありませんが、眼球が傷つく場合もあるので注意が必要です。
ここでは、まつげが抜けて目に入ったときの対処法を紹介します。さらに、常にまつげが目に入ってしまう人の症状や治療法も解説するので、併せてチェックしてみてください。
もくじ
まつげが目に入る対処法

まつげが目に入ってしまっても、目をこすって無理やりとるのは危険です。目薬をさしたり、洗眼薬を使ったりしてとりましょう。どうしてもとれない場合、病院で診てもらってください。
こするのはNG
まつげが入ったときは、目をこすらないことが重要です。
目をこすると、眼球やまぶたが腫れます。充血が起こる原因にもなるので、注意が必要です。また、目をこすることで眼球が傷つき、結膜炎などの眼病にかかりやすくなります。まつげが目に入ってしまったときは、無理やりとろうとせず適切に対処しましょう。
目薬をさす
まつげを目の中から取り出すポピュラーな方法は、目薬をさすことです。
目薬を多めにさせば、まつげが流れ出てきます。市販の目薬を持ち歩いておけば、緊急時でも使えるので便利です。薬局では、生理食塩水の点眼薬が売っています。異物が入ったときには、人工涙液の点眼薬を使うと安全です。
ただし、眼病用に処方された目薬は使わない方がよいでしょう。医療用の目薬を大量に使うと、副作用が出る場合があるので注意してください。
洗眼薬を使う
ゆっくり目を洗う時間があるなら、洗眼薬を使いましょう。家に1本置いておくと、目が痛いときやかゆいときにすぐ使えます。
洗眼薬にはさまざまな種類があり、ビタミンや炎症を抑える成分が配合されている製品もあります。メイク汚れやホコリも綺麗に洗い流せるので、目の健康を保つためには最適です。
水道水の成分は目にあまりよくないので、できるだけ点眼薬や洗眼薬を使いましょう。
病院へ行く
目薬や洗眼薬を使ってもまつげが取れない場合、病院へ行って処置を受けましょう。
まつげが取れなくてイライラしても、自分の指や爪で無理やりとろうとしてはいけません。「まつげが目に入ったくらいで病院へ行ってもいいの?」と思うかもしれませんが、どうしてもとれないなら緊急事態です。事態が悪化する前に、安全にまつげを取り除いてもらいましょう。
目薬や洗眼薬を使う場合でも、手を綺麗に洗ってからにしましょう。
目の中は粘膜であり、皮膚よりも弱いので注意が必要です。
まつげが常に目に入る人は病院へ

「まつげが目に入りやすい」「まつげが生えている間も目に入ってきて邪魔」という人は、病院で診てもらうことをおすすめします。こういった人は「逆まつげ」と言って、手術が必要なケースもあるからです。
逆まつげは2タイプ
逆まつげは、「眼瞼内反症」と「睫毛乱生症」の2タイプに分けられます。
眼瞼内反症の人は、まつげ全体が眼球に向かって生えています。睫毛乱生症は、まつげの生える向きが乱れており、一部が眼球に向かって生えている症状です。
症状がひどいなら手術
まつげが目に刺さって痛みがある人は、手術が必要です。
逆まつげは自然と治ったり、自分で対処できたりする場合もあります。ただ、まつげを抜くことで症状は治まりますが、新しく毛が生えると再発するので厄介です。まつげの生え方が変わらない限り、目に刺さり続けるでしょう。
逆まつげの手術は局所麻酔で、タイプによって内容が異なります。大人になっても逆まつげが治らず、目の痛みがあるなら眼科へ行きましょう。
まとめ
まつげが抜けたとき、目に入ることはよくあります。この場合は目をこすらず、目薬や洗眼薬でとりましょう。それでもまつげが入ったままで気になるなら、病院でとってもらうのが安全です。
まつげが常に目に入るなら、逆まつげの症状と考えられます。まつげが眼球に向かって生えてしまう症状で、大人になっても治っていないなら手術が必要です。眼球が傷つく原因となるので、早めに眼科へ行ってください。