ルミガン

ルミガンで眉毛が伸びる!ただし髪の毛には効かない

ルミガンのまつげ育毛の効果が注目されているなかで、眉毛も伸ばせるのではないか?と考えている人も多いでしょう。ルミガンを使うとまつげが伸びるので、理論上は眉毛を伸ばすこともできると言えます。

また、脱毛症に悩んでいる人なら、「髪の毛も生やせるのでは?」と希望を抱くかもしれません。しかし、髪の毛には使わない方がよいでしょう。

このページでは、ルミガンの眉毛への効果、頭皮や髪の毛への効果を解説します。

ルミガンで眉毛が伸びる理由

ルミガンで眉毛が伸びるかどうかを知るためには、まつげ育毛できる理由をまず知る必要があります。ルミガンは毛の成長を促す効果を持ちます。それを応用すれば、眉毛の育毛も可能です。

まつげ育毛できる理由

まつ毛のイメージ画像

ルミガンは、毛の成長期を延長したり、メラニン色素の生成を促進したりするため、まつげ育毛に役立ちます。これらの働きについて、以下より見てみましょう。

毛周期の延長

ルミガンでまつげ育毛ができる理由は、毛周期のなかの成長期を延長できるためです。成長期を長くするということは、それだけ休止期の毛包が減るので、抜ける毛も減ります。体に生えている毛は、それぞれ毛周期を繰り返して生え変わっています。

成長期、退行期、休止期のなかで、成長期が伸びることで毛が豊かになるの!

メラニン色素の生成を促進

ルミガンの作用により、メラニン色素の生成も促進されます。メラニンはシミの原因として嫌われていますが、髪の毛やまつげが黒いのはメラニン色素のおかげです。メラニン色素の働きにより、黒く太い毛が健康に育ちます

このようなルミガンの作用が毛の育成に良い影響をもたらし、優れたまつげ育毛の効果を発揮します

ルミガンの効果を応用すれば眉毛も伸ばせる

眉毛のイメージ画像

ルミガンの効果を応用すれば、眉毛にも効果があると考えられます。

眉毛は、まつげと非常に近い部位に生えており、長さにも大きな差はありません。毛の質も似ているので、ルミガンでまつげが伸びるなら、眉毛も同じように伸びていくでしょう。しかし、眉毛の下の皮膚に色素沈着が起こる可能性があるので、注意が必要です。

ルミガンは、「頬などについてしまっても産毛が濃くなる」というほどの強力な育毛効果を持ちます。太まゆを作りたい人は、ルミガンを活用して眉毛の育毛も試してみるとよいかもしれませんね。

ルミガンを髪の毛に使わない方がよい理由

まつげや眉毛を伸ばせるルミガンですが、髪の毛にも効果があるのでしょうか?この疑問に対して、イエスとは簡単に言えません。脱毛症は原因が多様なので、ルミガンを使っても劇的な効果はないと考えられています。また、ルミガンは内容量が少ないので、髪の毛を生やすには足りないでしょう。

ルミガンの有効成分・ビマトプロストはAGAにほぼ効果なし

NGのイメージ画像

髪の脱毛の主な原因は、男性型脱毛症(AGA)です。女性の場合は、女性型脱毛症(FAGA)などと呼ばれます。これらの症状に対して、ルミガンはほとんど効果がありません。このため、ガイドラインでも推奨されていないのです。

脱毛症のガイドラインで推奨されていない

ルミガンの有効成分「ビマトプロスト」が頭皮にも使えるかどうかの答えは、脱毛症のガイドラインを読むと分かります。「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」では、ビマトプロストの推奨度はC2(Aが最高)とされています。説明文に書かれているのは、「ビマトプロストの外用は行わない方がよい」という内容です。

ガイドラインで推奨されない理由

ルミガンが脱毛症のガイドラインで推奨されていない理由は、頭部の脱毛の原因が多様だからではないかと考えられます。まつげや眉毛はもともと生えている状態から成長させますが、脱毛してしまった髪を生やせるかどうかは別問題です。

抜け毛や薄毛が気になる場合、根本的な原因を取り除かなければ、改善は期待できません。男性型脱毛症や女性型脱毛症の原因の多くは、ホルモンバランスや遺伝の問題です。このような原因に対して、ルミガンは効果を発揮できません

このため、まつげや眉毛の育毛とは違い、抜け毛が気になる場合にビマトプロストを使っても、効果があまり期待できないのです。さらには、思わぬ副作用も起こり得ます。

髪の脱毛で困っている人は、ルミガンを使うんじゃなくて、髪の育毛や発毛に特化した治療を行いましょう!

ルミガンは髪に使うには量が少なすぎる

目薬のイメージ画像

効果が期待できないことに加えて、ルミガンの容量は、頭皮に使うには少なすぎます。

ルミガンは1本に3mlしか入っていません。これに対して、一般的な育毛剤の内容量は1本60mlほどです。仮に頭皮に継続して使うとなると、単純に20倍の量が必要となります。ルミガン1本でも、まつげや眉毛に塗る分には1か月ほどもちます。しかし、頭皮用の育毛剤として使うと、数日間ですぐに無くなるでしょう。

ルミガンはそもそも点眼薬なので、髪に塗ることなど想定されていません。そこまでして、ルミガンを頭皮に使う理由はないと言えます。

まとめ

ルミガンは、有効成分であるビマトプロストの効果をもって、眉毛の育毛にも応用できます。眉毛はまつげと近い部位に生えており、長さにも大差ありません。ルミガンが付着すると頬の産毛も濃くなるくらいなので、眉毛を伸ばすのは簡単でしょう。

しかし、ルミガンで髪の毛を生やすのは困難です。抜け毛や薄毛のほとんどの原因は、男性型脱毛症や女性型脱毛症です。

男性型・女性型脱毛症の原因に対して、ルミガンは効果を発揮できません。毛の成長期を長くする効果は確かにありますが、ホルモンバランスまではどうしようもないのです。

ルミガンは、まつげと眉毛には最適な育毛剤だけど、髪の毛には使わないようにしましょう。