ルミガン

ルミガンはもともと点眼薬・緑内障の治療に使われている

ルミガンは緑内障・高眼圧症の点眼薬です。有効成分として、ビマトプロストが0.03%含まれています。まつげ育毛剤として有名ですが、国内では睫毛貧毛症の治療薬としては承認されていません。

緑内障の症状や原因、ルミガンの作用を解説します。緑内障を治療する際のルミガンの使い方、薬価なども見ていきましょう。

ルミガンは緑内障の点眼薬

ルミガンは、緑内障や高眼圧症の点眼薬として処方されています。緑内障とは、眼圧が高まることにより、視野が狭くなったり、視界の一部が欠けたりする病気です。緑内障になる原因は、眼房水の排出が滞ることです。ルミガンには、眼房水の排出を促し、眼圧を下げる役割があります。

緑内障の症状

緑内障は、目の中にある眼房水が多すぎることで、眼圧が高くなる病気です。これにより、視神経が圧迫され、視野に異常をきたします。

具体的な症状として、視界の一部が欠けてしまいます。片方の目の視界が欠けていても、もう片方の目が補うため、症状が軽い場合は意外と気が付きません。しかし、急性の緑内障の場合は、頭痛や吐き気、目の痛みなどの激しい症状があらわれます。

高眼圧症は、緑内障の一歩手前の状態です。

眼圧は高いけれど、まだ視神経に異常はなく、視野も正常です。

このため、高眼圧症になっていても自覚症状はありません。

高眼圧症と診断された場合は、正常な人よりも緑内障になりやすいので、定期検診を受ける必要があります。

緑内障の原因

緑内障の原因は、眼房水の排出が滞って異常に溜まってしまうことです。このため、眼房水を適切に排泄し、眼圧を調整する必要があります。また、眼圧が正常でも緑内障になるケースもあります。この場合でも、眼圧を下げることで進行を抑えられるとされています。

緑内障に対するルミガンの働き

ルミガンは眼圧を下げる作用を持っているので、緑内障の治療に有効です。ビマトプロストが眼房水の排出を促し、正常な状態に戻してくれます。そのため、緑内障の点眼薬として重宝されています。

ルミガンの点眼薬としての使い方や薬価

ルミガンを緑内障の治療に使う場合、1日1回点眼します。ルミガンを処方してもらう場合の薬価は910円です。しかし、診察や検査には別で費用がかかります。

ルミガンを点眼するやり方

ルミガンは、緑内障の治療薬として、1日1回点眼します。1回の使用量は片目に1滴ずつです。副作用が起こる可能性もあるので、たくさん差しすぎないよう注意してください。

ルミガンの薬価

処方されるルミガンの薬価は910円です。ルミガンは、薬局やドラッグストアの目薬コーナーでは市販されていません。病院へ行って、緑内障と診断されると処方されます。その場合は保険が適用されるので、薬価のみだと300円ほどでしょう。

とはいえ、病院では緑内障と診断するための診察・検査があります。それらの費用を含めると、2,000円から3,000円ほどはかかると考えられます。

ルミガンをまつげ育毛に使う場合は、保険が適用されません。

まつげ育毛剤としては処方してもらえない病院もあります。

まつげ育毛にルミガンを使う場合は、美容クリニックなどへ行って処方してもらうか、通販で買う方法があります。

ルミガンを点眼する以外の治療法も

緑内障だからと言って、必ずしもルミガンが処方されるわけではありません。ルミガン以外にも、緑内障に処方される目薬はあります。また、目薬のみでは治療できないほど進行していると、手術となる可能性もあるのです。

緑内障の症状がひどければひどいほど、高い費用がかかります。「なんだか目が見えにくい」「視野が欠けている」といった症状がある場合、早めに眼科へ行って治療を受けましょう。

まとめ

ルミガンは、緑内障の治療に用いられている点眼薬です。緑内障とは、眼圧が高まって視野に異常をきたす病気です。ルミガンには眼圧を下げる働きがあるので、緑内障の点眼薬として処方されています。

ルミガンは、1日1回点眼することで、緑内障の症状に効果を発揮します。緑内障なら保険が適用されるので、薬代の負担は300円ほどです。ただし、診察料や検査料は別で加算されます。まつげ育毛剤として処方してもらう場合は、保険の適用外です。

また、緑内障と診断されても、必ずルミガンを処方されるわけではありません。ほかの点眼薬や手術による治療を受ける場合もあります。